解説は福岡伸一です。


職場の人から「こーゆーの好きだと思って」と貸されたローワン・ジェイコブセンの『ハチはなぜ大量死したのか』を読む。
彼女が何故、わたしがミツバチに興味があると思ったのかは謎ですが・・・・。
原題はレイチェル・カーソンの『Silent Spring(沈黙の春)』をもじった(と思われる)『Fruitless Fall(実りなき秋)』。
邦題の方が分かりやすいといえば分かりやすい。
世界各国で報告されるハチの失踪事例。
この本は、その原因究明とともに、養蜂の歴史やハチのコロニーのシステム、果てはハチの飼い方まで紹介する親切な一冊です。
テレビなどでも紹介されている蜂群崩壊症候群(CCD:Colony Collapse Disorder)の原因についてはすっきりと解決しないのですが、とても興味深い内容になっていると思いました。
表紙があまりにもグロテスクで手に取れない方もいると思いますが、ブックカバーを付けてしまえば大丈夫。
わたしたちが食物を摂取するためにどんなことが行われているかが垣間見られるはず。
増えすぎた人間を養うために、自然のサイクルを壊してきたわたしたち。
明らかにされた問題のひとつが、この本に書かれていることなのかなと思っています。
広い土地があったら、わたしもハチを飼ってみたいと思ってしまいました。
スズメバチを撃退することでも知られるニホンミツバチね。
恥ずかしながらいろんな種類のミツバチがいることも今回始めて知りました。
あまりハチに関心を寄せてなかった証拠ですね。
銀座ミツバチプロジェクトやHAMA Boom Boom! − ADMCミツバチプロジェクト等、世間的にはミツバチに対する関心は高まっているハズなんですけどね。
とりあえず、ミツバチは飼えないので、国産はちみつを買うところから始めようと思います。