原作も買っちゃいました。


小春日和の気持ちいい休日、
クワイエットルームにようこそ』を観てきました。
17歳のカルテ』(大好きな作品です)といい、精神科病院の女性の閉鎖病棟というのは、
世間的にはミステリアスでドラマティックな印象でもあるんでしょうか?
まぁ絵になるっちゃなるのかな。
松尾スズキさんはずっと興味があったけど触れたことはない方で、
今回初めて観てみて、すごいわこの人、と思いました。
ブラックさというか、非情さが半端ではない。
コメディータッチで笑わせておいて、実にハードな内容でした。
精神科にまつわるつっこみどころは色々あるけどそこはとりあえずスルーで。
暗くて、重くて、楽しい映画でしたよ(そしてそれが生きるってコトですか)。
この手の題材をコメディで扱うって、日本では珍しい気がします。
もっと取り上げられてもいいと思うんだけど。
それにしても、内田有紀もさることながら、
蒼井優ちゃんや平岩紙は素通りが出来ない感じだったし、高橋真唯は実にリアルでした
(多分、多くのキャラクターはデフォルメされているが、彼女は等身大だった)。
そして、大竹しのぶは一人次元が違いました。
ただ、彼女の場合は病の人というよりは、普通の人が病的であるという、
人間の持つ狂気を見せられた気がしてます。
素晴らしい女優さんですね。


近頃は正常と異常はボーダレスなんてことを言っている人もいて、
なにを想定してそう言っているのかは分からないけど、
個人的には病気か否かの間にはきちんとラインがあるよなーと思ってます。
自分も病気になるかもという不安は、いつでも持ち合わせています。
統合失調症は100人に1人、うつ病にいたっては10人に1人とも5人に1人とも言われる罹患率です。
こんな世の中に healthy でいられるのもどうよって気持ちもありますが、
うまくバランスとって生きていかれたらいいなぁ。